卒業式

2004年8月12日
卒業検定受かったので、合格発表のあとそのまま卒業式に出て無事教習所生活を終えた。明日門真に試験受けに行ってくる。

卒業検定・・実車で路上を走行するテストで、教習所が指定したコースを走ったあと同じぐらいの距離を自主経路で走り、その時点で失格していない場合、方向変換か縦列駐車のテストをして終了。

僕とセットで試験受けた人が信じられないぐらい運転下手でビビッた。この人、指導員による補助ブレーキ使用で1発不合格という結果に終わり、気の毒としか言いようが無かった。そして面白かった。

順調な滑り出しだったので最初は運転上手な人だと思っていたが教習所を出て3分と経たないうちに異変は起きた。交差点の手前で信号が黄色になった。完全に停止線で止まれるタイミングだったがこの男、何故か加速して強引に交差点を通過した。すぐさま指導員がメモを取る。
その後はしばらく単調なコースで大きなミスも無く通過。しかしまたしても異変が。
前方の信号で左折するよう指示が出たので2レーンを走っていた男は指示器を左に出して車線変更した。車線変更はスムーズで文句の付け所のないモノだった。その後、前方の信号が赤だったため前のトラックの後ろにつけて青になるのを待つ男。結構長い時間そのまま待っている。と、ここで僕はあることを発見する。指導員の表情が明らかにイラついた感じになっていた。その原因は、左に指示器を出した車が何台も自分たちの右側を通過して行ったことで、すぐ分かった。左折の為の信号待ちだと思っていた前のトラックは駐車車両だったのだ。そんなものいくら待っても発車するわけがない。慌ててバックしてからトラックを避けて信号を左折する。最初の車線変更で、前方のトラックが駐車車両だと気付いていた指導員のストレスは想像を絶するものだろう
この時点でかなりの減点を受けていたが、僕の推測ではギリギリ試験を続けられるラインだったと思う。指導員の「教習所までリラックスしていきや」の一言がそれを表していた。指導員のアドバイスが良かったのかその後も、そこはかとない危険運転ではあったが減点対象になるようなものはなく、遂に教習所の出入り口のある交差点まで戻ってきた。この交差点を右折して教習所に入れば後はもう合格したようなものだ。
しかしここでトドメとなる悲劇が。このとき、もしかしたら男は「しまった!」という焦りと「もうミスは犯せない」という緊張でさらに固くなっていたのかも知れない。対向車線の女が右折を譲ってくれた、そのチャンスを男はエンストという最も性質の悪い壊し方をしてしまったのだ。エンストをしてもそのあと冷静に素早くエンジンを掛け直し、すぐさま出発すれば問題無いのだがこのときの男にそんな余裕はなく、もたついている間に信号が変わってしまい、交差する道路の車が来たので動けなくなってしまったのだった。指導員の無言のプレッシャー、周囲の運転者たちの冷ややかな視線、そしてルームミラー越しに送った僕の慰めの視線・・おそらく交差点内から脱出したいという気持ちが最高潮に達したのだろう男は突然渋滞中の反対車線のスキマめがけて急発進した。ここで指導員の補助ブレーキが使用された・・

その後、僕も無事走行を終え指導員から男に一言。

もっと落ち着いて運転しなさい

あぁ、ありがたきお言葉。男も充分分かっていたと思うが、慌てていると運転も雑になる。男は最初のミスで我を忘れてしまったのだ。

これから車を運転することになる自分には、この男の後ろに乗ったことは良い体験になったと思う。

ま、いっかの精神。これだ。

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