ハーッシュ　ハーッシュ

PS2購入のためハルキヨに日本橋付いてきてもらったときは、はやくPS2やりたいって気持ちで一杯で気が付かなかったが、このとき僕の所持する金銭は非常にお粗末なことになっていた。

バイト先のローソンが一番家から近いのでお菓子とかよく買いに行くんですが、ちょうど昨日は、ヤノさんという同い年の女の子でした。店員がね。で、まあ普段一緒にシフトインすることのない人やし、いい機会やから何か喋ろう、ついでに好印象を与えておこう。ってわけで、いつもより多めに買い物してバーコード読み上げの時間を稼ぎ、その間に会話を作ろうというプランを即座に立てたわけですよ。

ピッピッピッ　　1500円（たしか）になります

このとき何か話しかけたはずだがこの後の出来事があまりにも重くて忘れてしまった。
話も適度に、お金を払おうとしたら財布の中身が250円しかないことに気づいた。

「そうや。ハルキヨと日本橋で買い物したからや。」

いままでの僕ならこの時点でパニックになり、あたふたとお金が足りないことを伝え、恥をかくことだろう。しかし僕には銀行という強い味方がいるのだ。高校のときはまったく口座にお金を振り込んでいなかったが、バイトを始めるようになってから、僕の口座は復活していたのだ。

「ごめん、ちょっとATMで引き出してくるわ」

フフフ。少しあせったが何のことはない。話題が増えただけだ。

「こないだ買い物したからさー・・・」

某銀行のカードを挿入し、引き出しを押す・・・

え？

残高143円。

そそんなバカなー！やばいやばい・・・落ち着け落ち着け。まだ郵便貯金のほうがあるじゃないか。バイトの給料はそっちへ行くようになっている。よよっよし。

カードを挿入し、引き出しを押す・・・

ぬぐぅ

残高41円。

もっとひどい。そうさ、途中から気づいていたよ。PS2とソフトとメモリーカードのために僕は貯金を総動員していたのさ。くくく。なんと愚かな。このあとは最悪のシナリオをたどり、ぼくはローソンを後にした。


みんなお金はよく把握して使おうね。